COFLO BLOG

April 23rd, 2020

ロッキーに学ぶ不屈の精神

先日このBLOG内でインタビューさせて頂いたAMEと今月初旬にVOYAGE KIDSにて合同エキシビジョン”雨天決行”を開催したsoruto。

https://instagram.com/dontfeel_think?igshid=kmpb7i14krx4

映画や小説に造詣が深い彼に好きな映画”ロッキー”に学ぶ不屈の精神について綴って頂きました。

こんにちは、
春宵一刻千金の候いかがお過ごしでしょうか。
本日のblogを寄稿します、sorutoと言います。

時節柄、家での時間が増える昨今。
僕は本を読んだり、映画を観て過ごしています。
とくに映画は昔から大好きで、お気に入りの映画は自分の人生訓として、僕の血肉になっています。

“ロッキー”シリーズが好きだと言うと、たいてい薄ら笑いされます。
ラストシーンのロッキーがエイドリアンを呼ぶあの名シーンも、今やコントの世界で ロッキーのテーマ曲こそ知られど、ロッキーの作品自体を観た人は少ないかもしれません。

今日は「ロッキー1」の魅力を少し語ります。

ロッキー・バルボアは、フィラデルフィアに住む30歳のしがない三流ボクサー。

賭けボクシングに出場していますが、その賞金だけでは生活ができないため闇金融の借金の取り立てをしてお金を稼ぐ日々。
唯一の支えは片想いの相手、エイドリアンの存在です。

トレーナーのミッキーは10年前から彼にボクシングを教えていましたが、そんな彼に愛想をつかし、ジムのロッカーも取り上げて破門同然の扱いをしていました。

そんな中、ヘビー級の世界チャンピオンであるアポロ・クリードが突然ロッキーを対戦相手に指名します。建国200年祭のイベントで行うボクシングの試合相手が負傷したためのことでした。
しかし、アポロの本当の狙いは「イタリアの種馬」というリングネームを面白がり、無名のボクサーにチャンスを与えて自分の度量の広さを見せつけることでした。

圧倒的不利と思われる試合でしたが、ロッキーは闘志を燃やし、リングに立つことを決意します。


主演のシルベスタースタローンは、当時実際行われたモハメドアリ対チャックウェプナーの試合を観戦し、3日で脚本を書き上げました。

それは、どんなにパンチを喰らっても立ち上がり15ラウンドを戦い抜いた挑戦者に感銘を受けてのものでした。
スタローン自身も当時売れない俳優で、生活は困窮していました。出来上がった脚本も、有名俳優にやらせるなら良しと言われ続けていましたが、スタローンは自分で主演することにこだわり、低予算でなんとか完成させた映画でした。
ロッキーというキャラクターはこうしたスタローン自身の人生も反映しているものでした。

生活のために、自分のやりたい事に熱中できないってこと、多分みんな経験してると思います。でもそれは結局言い訳で、ロッキーはチャンスを掴み、そこに全てを賭けて成功を掴みます。
脇役を演じる俳優陣も渋くて、社会的には負け組と呼ばれる人達がロッキーと共に立ち、ロッキーに夢を託します。

「最後のゴングが鳴ってもまだ立っていられたら、俺がただのゴロツキじゃないことを、人生で初めて自分自身に証明できるんだ」
試合の前夜、ロッキーが決意したことは 勝つことではなく、最後まで負けずに立ち続けることでした。

荻昌弘という評論家はロッキーを“これは人生、するかしないかの選択肢で、するの方を選んだ勇気ある人々の物語です“という名評論を残しました。まさにそのとおり!

家にこもっていて、ネガティブに負けそうになる時、この映画を観て熱くなってもらえたらと思います。
末筆ながら、皆様の健康とご多幸をお祈り申し上げます。それではまた。